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September 29, 2004

祝:NIKITA創刊

maron_eat.jpg

日曜日の深夜につくっていた「栗のケーキ」が食べごろなので、生クリームと共に食す。もちろん、邪道だと言われようが、アールグレイのミルクティーと共に。このベルガモットの香りとミルクのハーモニーは、とてもやめられない。

そんなミルクティーを飲みながら、例のものを読んでみる。そう、今日は女性向けの「LEON」と言える「NIKITA」の創刊日。あの「モテるオヤヂ」トークがどうなるのか? それが知りたいがために、昼休みを使って買いに行ったのだ。

まず、表紙のサブタイトルからして、すごい。

あなたに必要なのは”若さ”じゃなくて”テクニック”
脱「若作り」、脱「無難」!! モテる艶女(アデージョ)は「テクニック」で

いやぁ、きました! もし北方謙三が二丁目にいたら、こうなるのか。オンナ版「試みの地平線」。そんなただならぬ雰囲気をビンビン出している。
特に秀逸なのが、艶女と書いて「アデージョ」。LEONと同じく、イケてるイタリアオンナを理想にかかげ、イタリア語っぽい(?)造語が炸裂。コムスメとは「艶やかさ」で勝ちにいくという決意、そして戦略が見え隠れする。ちなみに、艶やかは「あてやか(貴やか)」からきているので、高貴さ(=プライド)は失ってないことを行間に滲みだしたいのだろう。

ページをめくっていくと、個性的なコトバが続々と登場。

「艶男」 = アデオス (オスって...)
「艶尻」 = アデジリ (細すぎるのは色気がない。曲線美!)
「乳間ネックレス」 = ニュウカン (長めのネックレスで、オトコの視線を自然と乳に誘導)
「派手女」 = ハデージョ (流行りのヒョウ柄のもろ出しは、ハデージョ。艶女はちらヒョウで)
「三所攻め」 = ミトコロゼメ (目・唇・眉を極めるラインメイク、らしい)
......

もう、ツッコミどころ満載でさすがです、ハイ。期待の裏切らなさは、新明解に匹敵するものがある。コスメ関係の記事も One and Only な感じ。ナチュラルメイクなんのその、「手数とケバさは比例しない」と一刀両断。グロスのリップにいたっては、【エログロス唇】と称し、「マネしちゃいけないメイク法のひとつ」と斬りまくり。井川遥のぷるるんリップも、艶女にかかれば、

「もしや、天ぷら食べた後なの?」

の一言で片付けられる。グロス天ぷら斬り、残念!

にしても、このような雑誌が創刊されるということは、経験と財力をもって夜遊びに興じる女性人口が増えたということで、すごく喜ばしいことだと思う。そりゃ、SEX and the City も流行るわけだ。
男女を問わず、欲望に忠実な人というのは、わたし的には好感度が高い。時代はオープンソース、隠す苦労より見せる勇気を。そんな艶女がたくさん街に出てくるようになれば、オトコも変わるだろう。環境ホルモンでメス化してる場合じゃないぞ、男性諸君。

といったところで、今日のシメは一番心に残ったこのコトバで。

「昼の聖女も、夜には艶女(アデージョ)。」

わたしは、そんな NIKITA を応援します。

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September 27, 2004

栗のケーキ

さっきの栗が茹であがったので、引き続き「栗のケーキ」づくり。といっても、ここまでの状態だと単なる「栗あん」なのだが、まぁいいや。作り方は、以下に。

栗はアタマが隠れるくらいひたひたに水を入れ、そのまま20〜30分くらい茹でる。茹であがったらザルにとり、粗熱をとる。
手で触れるくらいになったら、半分に切ってスプーンとか手頃なもので中身をくり抜く(ティースプーンくらいが使いやすいかな。あまり小さいと手にマメができるので程よいのを探そう)。このとき、渋皮や身の茶色い部分は極力排除するように。味も悪いし、見た目にも悪い。

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剥き終わると、こんな感じ。慣れるとふふーんという間に終わるハズ。

剥き終わった身は鍋に入れて、ひたひたの水と砂糖(ここではグラニュー糖)を入れて中火で煮る。砂糖の分量はかなり適当なのだが、手元のレシピによると栗600gに対して1/2〜3/4カップということ。ただ、この「栗」が剥く前なのか後なのかが書いてないので(不親切だ。普通、剥いた後!?)、少ない量からおそるおそる入れていく。いずれにせよ、最初に一気に入れると取り返しがつかないし焦げやすいので、こんな感じで。
あとはひたすら煮詰めていくだけ。かき混ぜる手は止めないように。トロトロになってきたら弱火にして、乾いた感じ(アンコのイメージ)になるまでこれを続ける。途中で栗の大きな粒は食感が悪いので、鍋肌にグリグリして細かくしたほうがいい(割と面倒だけど、必須)。

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がんばってかき混ぜ続けると、こういう感じになる。うん、アンコっぽい。放っておくと乾いて固くなってしまうので、耐熱性のタッパーとか金属の弁当箱とかそういうものに移す。最終的にはケーキっぽく食べたいので、四角のものがいい。それにラップをひいて、ゴムべらで整形しておく。

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この上にさらにラップをかけて蓋をして、粗熱がとれたら冷蔵庫に入れて固める。半日くらいたつと羊羹状になって、おいしく食べられる。羊羹だと思って食べてもいいし、ケーキと言い切ってもOK。

ケーキと思い込むためには、もうひと工夫。トッピングに生クリームをのせるとそれっぽくなる。

・生クリーム 100cc
・きび砂糖(和三盆でもいい) 大さじ 1 1/2
・ラム酒 大さじ 1

これを六分だてにして、正方形に切ったこいつの上にのせると旨い。ホイップを「六分だて」で止めるのと、きび砂糖+ラム酒というのがポイント。とろ〜んとした感じを残さないと、これらのハーモニーが全然生きない。きび砂糖がなければ普通の砂糖でもいいんだけど、角のとれた柔らかな甘みが栗とよく合うので、なるべく手に入れて。

最後にミントの葉でものせれば、完璧。お手軽カフェ・スイーツのできあがり♪

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September 26, 2004

秋の夜長

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今日は一日中、秋雨な日曜日。秋の夜長はLaLa TV(東急ケーブル)で「SEX and the City」を見ながら、栗のケーキ用のあんづくりをしつつ、『SPUR』と『BAILA』を斜め読みした後、ひさびさに blog を書く。

# というか、こんなに主婦感たっぷりでいいのか。。。

そう、本当ならば今日は「RIMPA展」にいく予定だった。いや、実際に東京国立近代美術館の窓口までは行ったのだ。しかし、そこで見たものは目を疑うほどの大行列。秋雨がシトシト降り、やや肌寒いこの「ノン・行楽日和」に関わらず、この大行列。例えるならばヤル気という名の特急列車が、スティーブン・セガールとケイン・コスギによっていとも簡単に止められるほどのショックである。しかも混んでいたときに落ち着こうと思っていた付属レストランは、「混雑のためもう閉店」の看板を掲げているという、これ以上ない屈辱感のオマケつき。

窓口に並ぶ連中一人一人に対して「尾形光琳について簡潔に100字以内で述べよ(句読点含む)」と聞いてまわりたい衝動をぐっとこらえ、とりあえず銀座に移動してブランチ&ウィンドウ・ショッピングにくり出すというオトナの対応に終始する。

途中、弊社CFO一家と道ばたで出くわすというハプニングを交えつつもみゆき通り→並木通りあたりをプラプラし、やっぱりロベルタにつかまる。今月入ったばかりという新作は、定番ながらも両側が黒で真ん中がグレーピンクのベルベットという危険なキュートさをまき散らしていた。かわいさのあまりウィンドウ・ショッピングがただのショウドウ・ショッピングへと変化しそうになってきたので、場所を渋谷・神南へと移しいつものお店で直しが終わったパンツを受け取る。ついでに買いそびれたタブカラーの白シャツも。

来週末にはバーニーズ・ニューヨークの新店もオープンすることだし、もう少し銀座を開拓してみるもの一興。なんとなく、オトナ度がアップする気がするし。いつものお店はさすがに使いやすいけど、新規開拓を怠ってはいけない。たぶん。

そういえば、あさって9/28は「モテるオヤヂ」の御用達雑誌『LEON』に、姉妹紙が登場するらしい。

その名も、『NIKITA』(ニキータ)!

みなさん注目の枕詞は、「コムスメに勝つ!」、で。。。
創刊号の表紙に一体誰が登場するのか? ジローラモに匹敵する女性とは、一体!? そして、どこへ行くんだ、主婦と生活社!?

ということで、秋の創刊ラッシュからは当分目を離せない。ということで、28日は「祝、創刊! NIKITAを斬る」、でお送りしようと思う。

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September 20, 2004

猫に催眠術

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わたしが勝手に写真の師匠と崇めている「六本木ヒルズ七不思議」さんは、猫に催眠術がかけられるらしい。すごいぞ!

こちらも5円玉を用意して試してみようとしたが、、、

すでにバクスイ状態。おーい。

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September 19, 2004

夕暮れとアイロンと

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金曜日の飲み会は、わたしとしては珍しく「チャクラ全開」で騒ぎまくってしまったため、週末はおとなしく過ごすことにする。

土曜日は友達の買い物に付き合う形で、ちゃっかり自分の欲しいものをチェックする。最近忙しくて全然服を見ていなかったせいで、店のフロアに点在するアイテムたちのラブコールがわたしに突き刺さる。そうして心の奥にある「物欲の間」へのトビラの鍵が、ゆっくりと ーしかし確実にー 開く音が聞こえた。

友達とはお昼を食べて15時ごろに別れる。そのまま帰宅はしたものの、すでに全開状態になっている物欲のチャックは閉まる気配がない。やれやれ、ということで相方を伴って本日二度目となるショップ訪問にくり出す。

「というかですね、来るの遅すぎですよ、今季」と、いつもの店員に怒られる。この方はとても美しい女性なのだが、しっかりとした審美眼とお世辞抜きの(そして辛口の)物言いには信頼が置ける。原宿店オープン以来だから、かれこれ5年くらいのおつきあいになるのか。いつ行っても楽しく話に花が咲いて、ついつい長居してしまう。
いつもこの時期になると迷うのが、コート類。普段車で動くことが多いので、費用対効果の面でリーズナブルなのかどうかの判断がつかないのだ。周りからは「衝動買いの人」と言われることが多いわたしだが、別に衝動的に買っているわけではない。『東京大学物語』(江川達也)の村上直樹のように、1秒を10枚くらいのコマを使って熟慮を重ねているだけなのだよ。(若干言い訳に聞こえるが、きっと気のせいだ)
特に「MACKINTOSH」のコートは毎年試着をするものの身幅とシェイプがしっくりくることがなく見送っていたのだが、今年はどうもそうではない。型が変わったようで、わりとグっとくる感じになってしまった。うーむ、、、と一唸りしたところで、その魅力を前にして辛抱することができるわけもなく、そそくさとレジにもっていくこととなった。その後お気に入りのガレット屋でご飯を食べ、再び帰宅する。

今日は相方がここ最近通っている風景スケッチの塾に行ってしまったため、部屋の掃除をした後にだらだら読書をする。ちょうど「ku:nel」が届いていたので、ゆっくりと眺める。マガジンハウスとは思えない(失礼)しっかりとした紙面にはいつも楽しませてもらっている。月刊になればいいなぁと思いつつ、隔月だからできることもあるのだろうと一人納得する。しかも、この「忘れたころにポストに届いている感」はこの雑誌にはピッタリで、待たされるのも悪くはない。

夕方に近くなり涼しい風が入ってくるようになったので、たまっていたアイロンがけをはじめる。夕暮れの窓辺で一人アイロンがけに勤しむのは、これまた悪くはない。朝かけるのは「これから出発だ!」というアッパーな感じになるので、かけられた服の方も「よっしゃ!」というヤル気マンマンな顔になる気がする。夕暮れの場合はすぐ出発するわけではないので、「今のところはシャキっとしときますが、ちょっと一休みしてからスね。」という若干ユルめの感じになる。
ネイティブ・アメリカンは馬で旅をすると、2日くらい普通に走り続けて3日目になると一歩も動かないという話を聞いたことがある。彼ら曰く、「早く進みすぎたので、スピリッツ(魂)が追いつくのを待っている」のだと。夕暮れのアイロンがけというのはこれに近いものなのかなぁ、と妄想しながらやっているうちにすべてかけ終えてしまった。

そういえば、今週は三連休だ。明日は何をしようかな♪

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September 16, 2004

コケティッシュ

これまでも「コトバ」に関するネタをいくつかやってきたのだが、この度「言霊」カテゴリとして独立することとなった。サラリーマンで言えば「ヒラ → 主任」くらい、恋愛で言えば「いい人 → ちょっとドキドキラブメール」くらいの昇格だと思っていただいて差し支えはない。つまりは、本人には大問題だが、ハタから見れば無問題(モーマンタイ)というレベルである。

今日ひさびさに「コケティッシュ」という単語を聞いたので、本日のお題はこれでいこうと思う。

ごくまれにグラビアやその他男性誌で見かける、このコトバ。わたしはなぜか「キッチュ」を連想してしまうのだが、「アンニュイ」と同様いまいちピンとこない。せいぜい、女性に対して使われるのだろうな、程度の感覚である。こういうときは、迷うことなく「新明解国語辞典」をひくのが、吉。

コケティッシュ 【coquettish】
色っぽい様子。「ーな表情・ーにふるまう」
(新明解国語辞典・第4版)

おい、そんだけかい。ぶっちゃけ、やる気ないだろ。それとも、外来語は苦手なのか、新明解。まったく、おまえにはがっかりだよ。。。しかしながら、大辞泉をひいてみてもそんな感じなので名詞である「コケット」でひいてみる。

コケット 【(フランス)coquette】
[名・形動]男好きのするなまめかしい女性。色っぽい女。また、そのさま。「―なしぐさ」
「ドイツ士官が若い―と腕を組んで」〈寅彦・旅日記から〉
(大辞泉)

「男好きのする」という、新しい形容が現れた。(寺田)寅彦・旅日記は、これまた新しい発見ではあるのだが、彼の随筆は残念ながら趣味ではないため、バッサリ割愛させてもらう。

どうもこの形容からして、あまり良い意味では使われないイメージだ。「男好きのする女」、はたまた「女好きのする男」。良いような、悪いような微妙な感じである。きっと、田島陽子なら犬歯を磨きながら噛み付いてきそうな単語ではある。

おとこ‐ずき 〔をとこ‐〕【男好き】
(1) 女の容姿・気質などが男の好みに合うこと。「―のする顔」
(2) 女が、男との情事を好むこと。また、そのような女。
(大辞泉)

「情事を好むこと」は、それこそ個人の自由なのでイメージ的にはどちらでもない。この世の中に「貞操観念」というものが発芽玄米の「芽」ほどでも存在するのだとすれば、きっと悪いイメージだろう。さて、男女の話になってくると俄然本気を出し始めるのが、新明解。名誉挽回のチャンス!

おとこ-ずき 【ー好き】
(1) 男性の好みに合うこと。「ーのする女」
(2) 女性が、絶えず男性のだれかと交渉を持っていなければ気の済まないこと。多情。
(新明解国語辞典・第4版)

1はともかく、2がさすが。期待を裏切らない。「情事」なんて回りくどいことはナシで、辞書として明らかに不要な文言のオンパレード。トレビアン♪ こうくると、反対語も調査しなければいけない。たとえ世界の中心で愛を叫んでいるドクター中松が目の前でジャンピングしていようが、この勢いは止められないだろう。

おんな-ずき 【ー好き】
(1) 絶えず女性との交渉が無ければ生きがいを感じない性質(の男性)。
(2) 女性から好きこのまれるタイプであること。

さっきは(2)だったものが、(1)になってしまった。。。しかも微妙に文言違うし。もう「気が済まない」どころではなく、「生きがいを感じない」というほどにシリアスな話になってしまったようだ。

本日のまとめ:
合コンなどでインテリ気取って「君にはコケティッシュな魅力があるね」、などと口走ることなかれ。それは、「そろそろ気が済まない感じ? どう? どうなのよ?」と、迫っているに等しいことである。

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September 14, 2004

最速のEV「eliica」に試乗

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普通この時期に有給はとらないのだが、今日だけは特別。なぜなら、最高時速400km/hを誇る電気自動車界のモンスター、「eliica」に試乗させてもらうからだ。

去年の東京ショー2003にも展示されていたので見たことある人もいるかもしれないが、これは慶応義塾大学電気自動車研究室が産学協同でつくっている最強の電気自動車だ。
現在2台あり、1つが最高速アタック用、もう1つが最高加速を追求したもの。モーター出力等は一緒で、ギア比だけ変更してある。今回試乗させてもらったのは最高加速のセッティングがしてあるもので、ギア比から計算すると190km/hしか出ない。が、ローギアード化によって、停止状態から120km/hに至るまで「4秒」しかかからない。加速Gは「0.7G」ほどだという。スペック的にはエンツォ・フェラーリ並み。さらにわかりやすく言えば、富士急ハイランドの「ドドンパ」。とにかく、すごいのである。

今回はスピードリミッターを170km/hに設定してあるが、出力は100%。この加速をダイレクトに味わってくださいということで、遠慮なくアクセルを踏ませてもらう。
いつもはセスナ機が離着陸している滑走路の端まで慣熟走行を兼ねて移動。そして、センターライン上に車を一旦停止し、各種センサーの情報を確認。

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インバーターの温度や各車輪に1つずつあるモーターの温度等を最終確認し、いよいよスタート! おもむろにアクセルを踏み込み、全開までもっていく。モーターから沸き上がる「キーン」という独特の高音。後部のサスペンションが沈み込み、体がシートにめりこんでいく。気づけば手前のデジタルメーターがあっという間に100km/hを超えている。

ここまでは昔乗せてもらったチューンド・ポルシェターボやジムカーナ仕様のランエボとそれほど変わりはない。驚いたのは、ここからである。

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普通の車であれば一旦息継ぎのようにトルクカーブが落ちるころなのだが、全くその気配がない。そのままの勢いでぐんぐん加速を続ける。「おいおい、このまま離陸するんじゃないのか?」と不安になりかけたところで、ガクンとリミッターがかかる。。。
一体どういうことなのか頭では理解していても、体がついていかない感覚。モーター音と風切り音が混じる独特のノートは、車というよりジェット機のそれに近い。翼つけたら、ホントに飛ぶんじゃないか??

車としては当然荒削りではあるが、マクラーレンF1がナンバーつきで公道走行できるのだがら、今のままでもイケる気がする。8輪とその車重のおかげで、全開走行でもすばらしい直進安定性であった。馬力に換算すると600馬力程度でトラクションコントロールもないのに、ホイルスピンの兆しもなくハンドルがブレることもない。cd値0.19という空力性能のおかげで路面にピタっと張り付き、まさに滑るように加速していく様は感動的であった。

2年後の市販化を目指しながら、さらに進化を遂げるであろう「eliica」。足回りが煮詰まったころに、次は是非サーキットで試乗させてほしい。車の未来はすぐそこまできてることを実感した、そんな休日であった。

# 研究室の皆様、すばらしい機会をありがとうございました!

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September 13, 2004

初秋のオトナBBQ

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館山・布良湾にて

最近めっきり秋めいてきた。夜になると少し肌寒いくらい。このくらいの季節は一年の中で最も好きな時期である。ということで、この週末は夏休み・海水浴シーズンも終わりまったりと落ち着いてきた館山別宅に移動する。

今回は、友人カップル二組と共に、1泊してスローなオトナBBQをすることにした。

男連中が手分けしてメイン・パン・デザート等を用意し、涼しくなる夕方ごろからやり始める。普通のBBQと何が違うかと言えば、ズバリ用意する食材とその調理法。味付きカルビなんぞはもってのほか。特選いわて牛霜降カルビをふんだんに使用し、秘伝の手作りダレに数時間つけ込んだものを炭火で焼く。近所のスーパーで仕入れた真鯛をカルパッチョにしたり、殻付きホタテ(若干シーズンではないが)をバター醤油でふっくらと焼き上げる。もちろん、途中で仕込んであった自家製パンをサーヴするなど、心憎い演出も忘れずに。

各人がそれぞれのスキルを存分に発揮して、「外で食べるとなんでもおいしいね〜」とかいうことを言わせないほど「普通に旨い食事」をする。これが、オトナBBQたる所以である。

食事の後は部屋に入り、デザート&コーヒータイム。12時過ぎまでまったり語らい、そのまま床につく。

朝は早起きの人がマフィンを焼いてくれた。ちゃんとマフィン型を作ってくるあたり、マメさが光る。それを横目にこちらはお気に入りのスモークベーコンをステーキ状に厚切りにし、ベーコンエッグとカフェオレ・ミルクティーの準備をする。彼とはコンビを組むのは初めてだったが、そこそこ良いコラボレーションができた。

おなかを満たした後は、ちょっと海辺を散歩。今日はよく晴れていて、水も澄んでいた。コンブがたくさん漂着しているのを見た友達は、なぜか一口味見をしていた。彼によると、サーファーが沖で波を待っているときは、たいていこんな風にコンブをかじって飢えをしのいでいるのだ、と。(ウソだろうけど、その様子を想像すると、とても愉快だ)

昼頃にみんなを送ったあと、18時ごろまでゴロっとしてから帰る。
たまにはこんな週末も良いものだ。

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September 08, 2004

アフターダーク・読了

「夜明けまでには、まだずい分時間がある。」 ー 平日なので、時間がなければ論理的にも、現象的にも困るのであるが。

今日中に読まなければわたしの夜明けは一生やってこない。そんな気がしたので、勢いにまかせて読了した。ひさびさの春樹ワールドに触れ、ややふわふわした面持ちでこれを書いている。
先日ちょうど「闇」について思考をめぐらせていたこともあり、ある種のフラッシュバックを繰り返しながらも淡々と頁を進める。寝静まった家の空気と強風にざわめく木々とのアンサンブルは、秋雨前線特有の湿度感と相まってこの本を読むにはちょうどよいBGMである。

毎度のことであるが、村上春樹の著作は刊行後しばらくは議論の的になる。『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』しかり。今回もきっと、賛否両論が渦巻くことは間違いないだろう。
文体は紛うことなくハルキのそれであり、むしろ近年のものよりそれらしい。しかし、読み進めるにつれて、微妙な違和感を感じることは否めない。これまでの著作をずっと読んでいる人ほど強く感じると思うが、今回の物語の中に「僕」ではない誰かが介在することによる感覚なのだろう。とは言え、このことは微妙ではあるが、正常な変革であると好意的に解釈できる類いのものである。

そんなことを考えていたら、不意に安部公房の『箱男』を思い出した。わりと最近読んだので記憶が濃いせいでもあるだろうが、書き手と読み手と第三者がそれぞれの領分を超えて介在する様は似ていなくはない。『箱男』から勢いにまかせた論理破綻を差し引いて緻密な構成をブレンドしたような、そんな感じである。

結論としては、人によりかなり評価が別れるだろうが、わたし的には「◎」であった。
カフカがよかった人はもちろんのこと、そうではない人も次の春樹ワールドに向けて読んでみてほしいと思う。

さて、闇は深くなるばかり。そろそろ心地よい読後感とネコを抱き、次の夜明けを待つことにしよう。

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September 06, 2004

アフターダーク


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「夜明けまでには、まだずい分時間がある。」

待ちに待った村上春樹の新刊が、明日発売だ。久しぶりの書き下ろし長編小説かつ作家25周年の節目となる作品。期待するなという方が無理である。もう、しまくりである。

今回は作者の意向により事前情報をほとんど出さないという戦略のため、前述の引用くらいしか手がかりがない(『海辺のカフカ』と正反対)。しかし、この一文だけでも春樹節をひしひしと感じる。どちらかというと、以前の文体に近いような印象を受ける。

思えば中学時代に『風の歌を聴け』を読んでからあっという間にファンになり、その後の著作はほとんど読んでいる。強いて一番のお気に入りをあげろと言われれば『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』になるのだが、『羊をめぐる冒険』も同じくらい好きだ。彼の独自の世界観 ーファンタジーと純文学との狭間ー のような空気感と読後感には、いとおしさすら感じる。また、安西水丸とのコラボレーションも、お気に入りの1つ。

ダークと言えば闇であるが、今の都内で「闇」を感じることはあるだろうか? どこにいっても照りつけるネオン、そして車の明かり。空は地上の光を反射して、常に白んでいる。完全なる暗闇は、もはや東京には存在しない。
人間の眼は、網膜の中にある視細胞によって光を感じている。感度が非常に良いため暗闇でよく働く「桿体細胞」と、RGBを識別でき明るいところでよく働く(L/M/S)錐体細胞とに分かれ、視力を形成している。明るいところから暗いところにいったとき、その暗順応の過程でだんだんと景色が白っぽいモノクロームの景色が現れるのはこの桿体が働きはじめたことによる。
ところが明順応は一瞬だが、暗順応には20〜30分かかるのが普通である。つまり、東京にいる限り桿体細胞はあまり出番がないようだ。たまには使ってあげないと、このまま退化していってしまうのではないかと、ふと心配になる。

そんな心配はさておき、after dark。after があるなら、当然 before dark もある。それは、錐体と桿体とがバトンタッチする瞬間であり、カラーとモノクロームとがクロスフェードするときでもある。わたしはものごとの「狭間」というのものにすごく興味があるため、その瞬間を捉えることができたならそのまましばらく浸っていたいという衝動にかられるだろう。

その瞬間というのは、そのベクトルがどっち向きであろうと、常に「グレー」。
それは決してネガティブではなく、始まりと終わりを内包した懐深い色だと強く思う。

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September 05, 2004

民明書房大全

伝説の「民明書房」のすべてがわかる本が、ついに発刊!(当然、買い) その歴史からこれまでの刊行物をジャンル別に探せる、男塾塾生必携の書である。

通常、完全に遮光した場所において普通人が物体を見ることができぬのは当然であるが、それを修行により可能にしたのが透闇視である。格闘家にとり夜間の闘いは日常茶飯であり、これを極めるか否かは生死に直結した。
この透闇視の最高の使い手としては翔楔流(しょうけつりゅう)師範・呂 空雛(るう くうすう)が名高く、彼の眼は漆黒の闇の中、一町先を飛ぶカラスさえも見分けたという。まさに人間赤外線スコープと言うべきであろう。
ちなみに現代でも光量をあらわす「ルックス」という単位は、前出の呂 空雛すなわちルックスの名に由来する 。

民明書房刊
『EYEこそ全て』より

今、伝説が明らかに。今夜は一気に読破する所存である。

押忍。

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September 02, 2004

HOLGAと遊ぶ

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POLGAのポラロイドフィルムがなくなったので、普通の120(ブローニ)フィルムで撮る。幸いプロラボ(堀内カラー)が会社近くにあるため、ここに同時プリントをお願いする。35mmならDPE店で1時間もあれば出来上がるのだが、120だと中2日かかった。(コスト的にもポラとあまり変わらない気が...)

所詮おもちゃカメラなのでちゃんと写っているかどうか不安だったのだが、そこは「念写」が効いたらしくそれなりに写っていた。フォーカスが甘すぎるのは、きっと絞りを改造してしまったからだろう(あまりにポラが暗かったので、ゴリっと穴を広げたのだ)。トンネル効果はもっと出てもいい感じ。もうちょっと色々撮って、意図する味が出るようにしなくては。

ハイスペックな一眼レフで撮れば撮るほど、チープなトイカメラがどんどん気になる。行く末が非常に心配。

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